有害化学物質トリハロメタンを含む水道水について、現行の基準値以内であっても 妊娠中の女性が大量に飲んだ場合、流産する可能性が高くなるーこんなショッキング な調査結果が米カリフォルニア州健康局の健康影響調査でとりまとめ、18日、公開された。
水道水に塩素殺菌で発生する有機塩素系化合物が胃がんを促進する可能性が高い事を 国立医薬品食品衛生研究所がラットを使った実験で突き止めた。
厚生省が昨年三月、設備や構造が「不適正」とした全国538ヶ所の一般廃棄物最終処
分場のうち、42施設で周辺の地下水などの水質の環境基準を上回っていたことが七日
、厚生省の調査で分かった。
処分場が汚染源と特定できないケースもあるが、鉛やヒ素、大腸菌などが基準値の数倍
から数十倍単位で検出された。
有害物質による地下水汚染状況について環境省が調べたところ、環境基準を超える
汚染が全国1794地点で確認され、浄化対策が十分に進んでいないことが分かった。
九州・山口八県では353地点と、全国の二割を占めた。
汚染物質の中には発がん性の疑いも指摘されたものも含まれるだけに、有効な浄化対策が急がれている。
国民の「水道離れ」が朝日新聞社の世論調査でくっきりと浮かび上がった。
水道の水をそのまま飲まない人が半分近くのぼり、女性、若者、東京や大阪など都市生活者ほど割合が高くなる。
おいしくないというだけでなく、水質が安全かどうか不安だというのも理由のようだ。
飲み水という暮らしの基本に対する安心がぐらついている。
人体に有害な鉛が水道水に溶けだす鉛製水道管が、他の材質に取り替えられず、国内にまだ約850万世帯分以上に残っている。
このままでは鉛の水道水質基準が現行の5倍厳しくなる予定の03年に間に合わないとして厚生労働省は、鉛を取り除く家庭内浄水器
の研究や自衛策の呼びかけなど別の鉛対策を検討し始めている。
停留水では布設延長が短い場合は基準値超過は少ないものの、3,1メートル以上では超過戸数は割合が高くなることをあきらかににし、 停留水対策が必要になることから、鉛官使用の家庭に対し「朝一番の水は飲用以外に使う」ようPRしていくと強調している。
野菜や米、レバーなどの食品を水道の水で洗う時、時間をかけると食品中のビタミン類が10%から30%も損失することが、
星薬科大学・薬品分析化学教室(今枝一男教授)の分析で明らかになった。
原因は殺菌役の塩素が食品中に侵入、ビタミン類を破壊するためという。
料理前の食品の水洗いは短時間でするのがコツのようだ。
横浜市衛星研究所が、国内で販売されているミネラルウォーターの一部から、化学物質のホルムアルデヒドを検出していたことが分かった。
同市の水道水の実績値と比べ、80倍以上の製品もあったが飲み続けても人体に影響が出る量ではないという。
ミネラルウォーターの水質は食品衛生法に基づく基準があるが、水道水に比べ基準項目が少ない。
首都圏の河川や下水から、解熱消炎鎮痛剤や殺菌剤など、医薬品や身体ケア製品に含まれる化学物質の検出が相次いでいる。
人間が服用した後体内で代謝されず排出されたり、皮膚に塗ったものが洗い流されたりしたりしていると考えられている。
抗てんかん薬カルバマゼピンが25回中25回
抗不整脈プロブラノロールが25回中24回
解熱消炎鎮痛剤イブプロフェンが25回中22回
合成抗菌剤や抗生物質も高濃度で複数種類見つかった。
「酸素水」と呼ばれる高濃度の酸素ガスを溶かした水が人気だが、国立健康・栄養研究所が医学論文を調べたところ、飲んだ「効果」が確認されたケースは無かった。
同研究所によると、酸素は0度、1気圧の条件で水1㍑当たり49㍉リットル溶けるが、温度が上がれば減る。
開栓後は早く飲まないとドンドン抜けていくという。
科学的根拠が無い宣伝もある。
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