ここから先は、LED照明について構造・照射角など色々な事が書いてあります。
しかし、それらは照明についての勉強で有ったり、知識欲であり導入に際して余り役に立たないと思います。
導入に際して必要なのは「最適な明るさ」「導入コスト」「長寿命の品質」この3点だけですよ!
水銀灯は、中に水銀ガスが入っていて、コイルで電子を飛ばし発光させる。LEDは、LEDチップに電気を流して発光させる。発光光源が違うのでLED水銀灯と呼ぶのは?少し言葉的に変ですが、一般的になって来ていますので、
細かいことは気にしない。必要十分な明るさが得られれば、それで良いのでしょ!だから照度シミュレーションが重要になります。
工場倉庫や体育館等で使用されている高天井、光の広がりが必要かどうか?無駄な光に成らないか?
工場内の環境は?熱、ホコリ、湿度が有る場合、対応したLED水銀灯を使用しないと成りません。他にも注意点は有ります。
駐車場やグラウンドで使用されている投光器、近所迷惑な光害を起こさない設計。
ライトアップなどでも使用されています。光の角度や演出効果の配光角
スタジアム等で使用される大型照明や体育館などでも使用されています。
気を付けたいのは、競技に支障が無い事。眩しさや、ボールが消える等、配慮しなければなりません。
道路や公園等で使用されている屋外照明器具。目的に合わせて配光確認が必要です。
器具のデザインなどが有り、出来れば中の水銀灯だけを交換したい。E39の口金利用で現状の雰囲気をそのまま生かしたい。
これらは全て照明器具の形状の違いで、中身は水銀灯ランプです。光源の違いを把握して適材適所のご使用で、最適な明かりを目指しませんか?
燃料調整額が、約半年で5倍以上上がっています。(2022年2月と7月比較)電力各社上限に達していて、今後も上がり続けるならば、上限撤回などの可能性も有るそうです。
2022年10月以降の電気料金・・・怖いですね。製造業など原価も上がるし電気料金も上がる・・・。
各企業様のお考えですが「LED照明導入で、電気料金値上げ対策」と、いずれ交換するなら早い方が良い。と思いませんか?
LED照明の大きなメリットの一つである消費電力の小ささ。
消費電力が小さいと言う事は当然電気料金に即つながります。
一般的な水銀灯からLED水銀灯に交換すると約1/4の電気料金で済む計算になります。
効率の良いメタルハライドランプからの交換では約1/2の計算になります。
電気代の削減効果は導入した時からですので、早めの交換で恩恵を受けてください。
また、水銀灯では出来なかったON/OFFも瞬時にできますので、こまめな節電も可能です。
発光効率の高い製品を使う。lm/W(ルーメンパーワット)と言う単位で1Wで何ルーメン出せる性能があるLEDチップか。と言う目安です。
この単位が高いと、同じ明るさを少ない消費電力で得る事が出来ます。昔はHF400W相当がLED100W 位でしたが、今は60W程度で同じ明るさが出せる様になりました。この辺もチェックですね。
LED照明になった事で、調光やセンサ等を連動させる事が可能になりました。自動で、もの凄い省エネ率を達成できます。
水銀灯では出来なかった、直ぐにオン・オフ。点けっぱなしだった倉庫などは節電効果大
水銀灯では出来なかった調光がLED照明なら可能です。LED化から更に1/2も可能です。
各種センサー技術を併用して照明コントロールを自動化する事で、面倒な操作が要らなくて済みます。
400Wの水銀灯をLED100Wに交換。そして人感センサが検知していない時は10Wで点灯。
実に95%以上の節電効果。センサが検知して必要な時に100W点灯。
ご存知の様にLED照明は寿命が長いのがメリットの一つですので、交換が困難な場所には打って付けな照明となります。
ただ寿命については、ちょっと微妙な説明が必要となります。
それは、不点灯や点灯不良が無かった場合と前提が必要だからです。
費用対効果を実現するには、予定通りの製品寿命が無ければ、省エネ、長寿命の恩恵は成り立ちません。
予算も有りますし、当然だと思います。
ただ、素性の解らないLED照明を導入して直ぐに使い物にならない。などと言事も良くあります。
これですと余計にお金をかける事に成りますし、目的を達成できません。
これがはっきりしていないと、目的に合った製品選定が出来ません。
「今より明るくしたい」「照明の配置換えをしたい」「とにかく電気料金の削減」など、明確しないと中途半端な製品を選んでしまいます。
知り合いの電気工事屋さんに「丸投げ」は良くある話です。人付き合いですので、OKです。
ただ、工事屋さんは工事のプロ。工事業者様も照明の知識は有りますが、照明のプロでは在りません。
「こんな筈じゃなかった。」に、なると知り合い故に言いにくくなるので「照明設計後」製品は施主支給で工事屋さんにお任せするのが良いかと思います。
水銀及び水銀化合物の人為的な排出から人の健康及び環境を保護する。
ランプ1本当たりの水銀含有量が5ミリグラムを超える30ワット以下の一般的な照明用のコンパクト蛍光ランプ(CFLs) 2020年
(a)ランプ1本当たりの水銀含有量が5ミリグラムを超える60ワット未満の三波長形蛍光体を使用したもの
(b)ランプ1本当たりの水銀含有量が10ミリグラムを超える40ワット以下のハロリン酸系蛍光体を使用したもの 2020年
一般的な照明用の高圧水銀蒸気ランプ(HPMV) 2020年
水銀含有量が基準以下なら対象外ですので、製造販売可能です。
既に国内ランプメーカーは基準をクリアしているようですので、一部を除き大丈夫そうです。
ただ、有害物質である「水銀」が無い訳では在りませんので、環境を考えればLED化は進めた方が良いと思います。
全光速での比較は、発光方法が違うので間違えの元です。但し一部コーン型LEDランプなどは、形状が同じなので全光速での比較に成ります。
水銀灯HF400Wのランプ光速は「約22000㏐」有りますが、器具内の反射ロスが有る為、全ての光が器具から出て来る訳では在りません。
その為、同一の比較が出来る「器具光速」で照明の明るさを判断します。
配光角を広くして棚の上部まで光が届くように設計した事例です。
配光角を狭くすると、こんな感じになります。目的に合わせた照度設計が必要ですよね。作業内容に合わせて部分的に角度を狭くするなどの設計が理想です。
以前、同業他社が工事した現場で不良が出て、当社が交換工事頼まれました。
現場を見ると天井高が低いのに挟角の照明を導入してありました。
その為、作業伝票を記入する方が暗い場所での記入で「見えない」と言っていました。
採用担当者は恐らく会議室でサンプル確認して「明るい」と判断したのでしょう。シミュレーションでの確認は大切です。
明るさ比較について詳しくは照度を参照してください。
落下事故を起こしているケースも有ります。
原因としては幾つかありますが、主として2点事前購入前に確認して下さい。
設計通り物事が運んでいる時は良いのですが、事故は想定外や予想外と言ったように起こります。
事前確認事項としては、電源の安全回路・ソケットを止めてある樹脂の耐熱温度。
落下までのパターンとしては、何らかの理由で電源が故障しました、通常安全回路(過電流保護)が働きます。しかし機能せず電流をどんどん沢山流し続けます。
この時、過温度停止回路も機能せずLEDチップの温度が上がり続けて、樹脂の耐熱温度を超えて、溶けて落下します。
最近よく見かけるのがマグネシウム製の製品。
軽量を売りにしていますが、熱伝導率はどうでしょう?
LEDチップは熱に弱いは皆様ご存知の通りです。基板の熱をヒートシンクに伝え放熱する構造、空冷ですよね。
すなわちチップの熱をいかに伝えて冷やすか!
アルミの熱伝導率は204W/m K マグネシウム159W/m K 共に20℃時の熱伝導率と成ります。数値が高いほど熱を伝える効率が良い金属と成ります。 熱を一番良く伝える金属として一般的に知られているのが銅。道の熱伝導率は372W/m K 。
何が言いたいかと言うと、マグネシウムが悪いわけでは有りません。熱伝導率から放熱計算するとアルミよりも質量や面積が大きくなければならないと思います。
チップのジャンクション温度にもよりますが、同じ作りで同じ表面温度ならば確実にLEDチップの温度はマグネシウム製品の方が高くなります。
すなわち寿命に影響します。
もう一つ逆から考えると、冷やす力もマグネシウムは劣る。ヒートシンクが触れている空気の温度が20℃としたら、その温度を伝えてチップを冷やすのです。
樹脂製の製品も出始めました。樹脂としては熱伝導は素晴らしいと思いますが、熱伝導率24W/m K さて、LED水銀灯に使用してLEDチップの放熱は大丈夫なのでしょうか?余程電流値を下げないと無理だと思います。
マグネシウム製品が軽量を謳いますが、ソケットの耐荷重は5KGですので、重量の事をそれほど気にする事は無いと思います。
それよりも、やはり熱です。放熱性能が大切です。
これは良くないと思える製品として、LEDチップが密集している製品。蜂の巣状
チップ間が無い為、隣接するチップ同士が熱干渉を起こします。
この構造にする為には、余程負担率を少なくしなければなりません。
展示会などで出展者、技術担当に確認すると「80%の負荷です。」「20%余裕を見ています。」これではダメ。負担掛け過ぎです。
50%以下の負担率なら、まだ蜂の巣状でも理解できますが80%時点で寿命に影響しますので、当然当社では不採用です。
写真の様にLEDチップが剥がれています。
これはLEDチップを実装する際にクリーム半田の温度管理が悪く欠落しています。
LED水銀灯ですので高所にあり、施工後半年から1年だと聞いております。交換費用などで、もめてるようです・・・。
実際の話ですので、皆様も気を付けてください。
使用している水銀灯の種類を確認して消費電力×台数を確認します。これが1時間当たりの消費電力です。
1時間の消費電力×営業時間×月営業日数÷1000(wからKwに単位を変換)×1Kwの電気料金
単純ですがこれが電気料金の計算方法です。
現在使用している水銀灯の箇所を導入予定LEDの消費電力に置き換えてください。これで比較が出来ます。
LED照明ですのでオンオフが可能です。水銀灯で点けっぱなしだった照明も消すことが可能ですのでシミュレーションの営業時間短縮になります。
電気料メーターは、電流を計測しています。A(アンペア)です。効率の悪い電源を使用している製品ですとWとAの違いが大きくなり、計算通りの電気料金に成らない事が多々あります。
製品単価25,000円で交換工事費15,000円として160万円と交通費等の諸経費が目安です。
この水銀灯用安定器はLED照明では使用できません。
(一部使用できる製品も有るようですが、消費電力の上昇、安定器の故障の可能性の為お勧めしておりません。)
LED照明専用の安定器に交換します。それは、LEDチップが直流で点灯する為です。
次にランプ交換ですが、E39ソケット式でしたら既存の器具をそのまま使用することも可能です。 ただし、劣化が進んでいるようでしたら、器具の交換又は直接取り付ける照明器具を勧めています。
天井から下方向へ光を出せば良いのですから、器具に拘る必要はまったくありません。
工場系の水銀灯施工事例です。水銀灯をLED化した施工事例
必ずお役に立てる施工事例が有ると思いますので、ご覧ください。
現場調査時に特に気を付けて居る事が有ります。
それは、水銀灯器具の中には「安定器内臓型」があり、この器具の場合かなりの改造が必要となります。
器具内に埋め込まれている安定器をバイパスして直流をソケットに流さなければならないので必要な作業となります。
水銀灯はどうしても高所に取り付けてあるので、高所作業車が必要となります。
また、工場倉庫などの現場が多く、中には作業車が入れない、製造機器を動かせない。
このような現場では足場を組まなければならず、工事費が高額になる場合が有ります。
その名の通り、水銀を使用して光を出すランプです。水銀蒸気中のアーク放電による光源です。
水銀灯を点灯させるには専用の安定器が必要となり、電源投入後も直ぐに100%の光が得られずまた、消灯後も直ぐに点灯させることが出来ない為、使用に関して使い辛い光源であります。
一般的な水銀灯です。型番がHFから始まり、40型,80型,100型,200型,250型,300型,400型,700型,1000型(パナソニック社ラインナップ)
安定器が要らない水銀灯です。口金に直接100V、200Vを投入する為、電球と同じ使い方になります。160型,250型,300型,500型が一般形状タイプです。
形状が似ていて判断が難しいのがレフランプです。レフランプは、電球の仲間でフィラメント式点灯方式となります。
効率の良い水銀灯だと思ってください。1.7倍から2倍ほどの光量が有ります。100型,200型,250型,300型,400型,700型,1000型が一般形状タイプです。
この種のランプは種類が豊富で形、演色性、両口金式なども有り現状のランプを見極めるには型番をしっかり把握する事が大切です。また、メーカーにより製品呼び名も多種なります。
オレンジ色をしたランプが特徴で、主にトンネル、港湾、道路灯で使用されています。
水銀灯HFタイプで消費電力1/4 メタルハライドMFタイプで消費電力1/2が目安です。
その為、現在使用している製品がHFタイプなのかメタルハライドMFタイプなのかが凄く大切になります。明るさの基準が全然違ってきます。
明るさ比較について詳しくは照度を参照してください。
多くの製品は-30~50℃程度の使用環境を動作保障しています。
それ以上、それ以下の環境は?開発した製品が出始めております。また、アイディアで解決する事も可能となりました。
LEDチップのノンブランド、電源回路の簡略化(安全装置の有無など)など低価格にする為には目の見えない所で何かしています。
照度不足(カタログ値の性能が出ていない。)早期不良(不点灯・点灯不良)
多くの方が「これ導入すると、どの位明るく成るの?」「今より明るく成る?」これらの不安を取るには、やはり照度分布図等で比較するしかありません。
先日も「この作業スペースは明るく、こちらの壁側は棚が有るので上まで明るく」この様なご希望が有りましたので、壁側の照明は広角、作業スペースは一つ上の明るさの照明を配置。
当社としても「こちらの照明入れたらどうなる?」「あっ、これだとやり過ぎ。」など、適正なメーカーや製品を選ぶ際に必要としています。
高価な設備投資になりますので、ご担当者様も確認したいですよね。
はい、大丈夫です。必要な照度が得られれば良いので、照度分布図を作成して製品を選びますので安心して下さい。
はい、出来ます。事務所含めてより使いやすくして見せます。
ランプの型番写真を頂いた所、MF400Wと書いてありました。メタルハライドランプですので、通常の水銀灯より明るいランプです。
通常のHF400WクラスのLED照明と交換していたら、明るさが足りなくなります。
はい、照明器具の販売だけでも大丈夫です。明るさが不安との事で、照度分布図作成して、製品先手を致します。
普通ならば、LED水銀灯HF400Wクラスを19台、LEDベースランプ110型を80台と考えますよね。
相見積もり相手の提案もその通りで、今ある照明をLEDに置き換えるだけ!
弊社の提案は、初めから照明設計を見直す事。
既存照明消費電力
430W×19台+260W×80台=26570W/1h
定価ベースですが
LED水銀灯400W138,000円
110型2灯相当ベースランプ67,000円
LED水銀灯19台で262,2000円
ベースランプ80台で536,0000円
合計7,982,000円 消費電力16640W
照明設計でアル事をすると
製品合計6,208,000円 消費電力5760W
価格で2割安く、消費電力は対LEDで1/3以上!電気料金高騰ですので、嬉しいですよね。
十分な照度を確保しながら、消費電力は大幅に削減する。
当社のサイトは、同業者からも「勉強させてもらっています。」と言われる事も有ります。
LED化に当り、私に聞くことが、一番の近道だという事((笑)。
法律の事は、弁護士に聞きますよね。会計の事は、税理士に聞きますよね。
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